第3章 著作者及び著作権

第10条~第10条の1

第10条 創作保護主義

著作者は、著作を完成させたときに著作権を享有する。ただし、本法に別段の定めがある場合は、その規定による。【解説】本条は著作権法の「創作保護主義」を明確にするものであり、換言すると、原則的に「著作者は、著作を完成させたときに著作権を享有」し、...
第10条~第10条の1

第10条の1 表現の保護、保護対象とはならない思想

本法に基づき取得した著作権の保護は、当該著作の表現のみを保護するものであり、その表現される思想、処理手続、製作過程、系統、操作方法、概念、原理、発見には及ばない。【解説】本条は著作権法における「思想/表現(Idea / Expression...
第11条~第14条

第11条 被雇用者の職務著作

被雇用者が職務上完成させた著作は、当該被雇用者を著作者とする。ただし、契約により雇用者を著作者とする場合には、その約定による。前項の規定により、被雇用者が著作者である場合、その著作財産権は雇用者に帰属する。ただし、契約によりその著作財産権を...
第11条~第14条

第12条 出資委嘱著作

他人に出資・委嘱し完成した著作については、前条に掲げた場合を除き、当該委嘱を受けた者が著作者となる。ただし、契約により出資者を著作者とする旨約定した場合には、その約定による。前項の規定に基づき、委嘱を受けた者が著作者となる場合、その著作財産...
第11条~第14条

第13条 著作者の推定

著作の原作品若しくはその発行後の複製物において又は著作の公開発表の際に、通常の方法により表示された著作者の本名又は公衆に周知されている変名は、当該著作の著作者と推定する。前項の規定は、著作発行日、場所及び著作財産権者の推定について準用する。...
第11条~第14条

第14条 削除

1998年1月21日の法改正により削除。
第15条~第21条

第15条 公開発表権

著作の原作品若しくはその発行後の複製物において又は著作の公開発表の際に、通常の方法により表示された著作者の本名又は公衆に周知されている変名は、当該著作の著作者と推定する。前項の規定は、著作発行日、場所及び著作財産権者の推定について準用する。...
第15条~第21条

第16条 氏名表示権

著作者は、著作の原作品若しくはその複製物において又は著作の公開発表の際に、その本名、変名を表示する権利若しくは表示しない権利を有する。 著作者は、その著作から派生した二次的著作についても同様の権利を有する。前条第1項但書の規定は、前項に準用...
第15条~第21条

第17条 不当改変禁止権

著作者は、他人が歪曲、分割、改ざん又はその他の方法によりその著作内容、形式若しくは題号を改変し、名誉を害することを禁止する権利を享有する。【解説】本条は、著作者の「不当改変禁止権」を規定している。著作者は、その著作に対し、その内容、形式又は...
第15条~第21条

第18条 著作者人格権の期限

著作者が死亡又は消滅した場合、その著作者人格権の保護については、生存若しくは存続しているものとして、如何なる者も侵害してはならない。ただし、利用行為の性質及び程度、社会変動又はその他の事情により当該著作者の意思に反しないと認められる場合には...
第15条~第21条

第19条 共同著作の著作者人格権

共同著作の著作者人格権は、著作者全員の同意を得なければ、これを行使することはできない。各著作者は、正当な理由なく同意を拒絶してはならない。共同著作の著作者は、著作者の中から代表者を選定して著作者人格権を行使することができる。前項の代表者の代...
第15条~第21条

第20条 未公表著作の強制執行の制限

未公表著作の原作品及びその著作財産権は、売買の目的とする場合又は本人が許諾した場合を除き、強制執行の目的とすることができない。【解説】本条の目的は、著作者の公開発表権の保護にある。著作原作品及び著作財産権はすべて財産権に属する以上、著作者が...
第15条~第21条

第21条 著作者人格権の専属性

著作者人格権は著作者本人に専属し、譲渡又は相続することができない。【解説】著作者人格権と著作者の間には非常に密接な関連性があり、著作者が著作者人格権に依拠しその著作との間に関係が生じるほか、一般公衆においても著作者人格権に依拠し著作と著作者...
1 権利の種類

第22条 複製権

著作者は、本法に別段の定めがある場合を除き、その著作を複製する権利を専有する。実演家は、録音、録画又は撮影によりその実演を複製する権利を専有する。前2項の規定は、専らネットワークの適法な中継送信又は著作の適法な使用であって、技術的な操作過程...
1 権利の種類

第23条 公開口述権

著作者は、言語著作を公開口述する権利を専有する。【解説】「公開口述権」は、言語著作の著作者のみが享有する著作財産権であり、その他の種類の著作にあっては、著作者にこのような「公開口述権」はない。いわゆる「公開口述権」とは、例えば、他人の文章を...
1 権利の種類

第24条 公開放送権

著作者は、本法に別段の定めがある場合を除き、その著作を公開放送する権利を専有する。実演家が複製又は公開放送を許諾した実演を再び公開放送する場合は、前項の規定を適用しない。【解説】「公開放送権」は、著作者の重要な著作財産権であり、各種著作の著...
1 権利の種類

第25条 公開上映権

著作者は、その視聴覚著作を公開上映する権利を専有する。【解説】「公開上映権」は、視聴覚著作の著作者でなければ享有することのできない著作財産権であり、その他の種類の著作にあっては著作者はいずれもこの「公開上映権」を有しない。この権利の下では、...
1 権利の種類

第26条 公開演出権

著作者は本法に別段の定めがある場合を除き、その言語、音楽、演劇舞踏の著作を公開演出する権利を専有する。実演家は、拡声器又はその他の機材を用いてその実演を公開演出する権利を専有する。ただし、実演の複製後又は公開放送後に再び拡声器又はその他の機...
1 権利の種類

第26条の1 公開送信権

著作者は、本法に別段の定めがある場合を除き、その著作を公開送信する権利を専有する。実演家は、録音著作に複製された実演を公開送信する権利を専有する。【解説】「公開送信権」は、インターネットの発展後の著作者に対する新たな権利保護である。実演家を...
1 権利の種類

第27条 公開展示権

著作者は、未発行の美術著作又は撮影著作を公開展示する権利を専有する。【解説】 「公開展示権」は、未発行の美術著作又は撮影著作の著作者が享有する著作財産権であり、その他の種類の著作、発行済みの美術著作又は撮影著作の著作者にはこのような「公開展...